産総研・堀先生にRoISとロボットサービスに関してご講演頂きました。

電気工学科:特別講義

日時 11月17日(月) 16:20-17:50
テーマ RoISとロボットサービス
会場 豊洲 508教室

詳細は,以下をご覧ください
http://www.irc.atr.jp/std/RoIS.html
RoIS Frameworkの目的

  ロボットが人とインタラクションを行うために、人検出、個人同定、音声認識など、様々なHRI(Human Robot Interaction)機能が開発されています。ロボットのサービスアプリケーションは、これらのHRI機能を使うことにより開発されます。しかしながら、このようなHRI機能は、ロボットに依存した形で提供されており、サービスアプリケーションを作るためには、ロボット毎に異なる機能の使い方に精通する必要がありました。例えば、相手が誰か知るために顔認識を使うロボットとRFIDタグ検出を使うロボットでは、それぞれの機能を使うためのインタフェースが全く異なっています。車輪で動くロボットと二足歩行で移動するロボットでは、移動するためのインタフェースもそれぞれ異なっています。
  ところが、サービスアプリケーションを作るために重要なのは、「相手が誰なのか」「相手がどこにいるのか」「相手の場所まで移動したい」といった抽象レベルの目的であって、その実現手段は問わないことがほとんどです。この目的さえ満たされれば、どのようなロボットでも同様のサービスを行うことが可能となります。そこで、RoIS Frameworkでは、この抽象レベルの目的に着目して、サービスアプリケーションからHRI機能を使うためのインタフェースを共通化するための枠組みを規定し、この枠組みを使うことで、同じサービスアプリケーションが異なるロボットでも動作できるようにすることを目的としています。